そして一つの本に行き着く
その1
のっちはテレビを見ていた。
タイトルは「第33回ローザンヌ国際バレエコンクールファイナル」
この決勝進出者たちは、古典バレエ課題、現代バレエ課題、フリー課題をそれぞれ踊らなければならない。
ユニークな踊りの幾つかにキャッキャいってるのっちを尻目に
「今回もそうなんですが、全員現代バレエ課題の時は振り付けでいっぱいいっぱいで、個性が出てないんですよ」
と解説者のおばあちゃんは嘆いた。
で、なんで古典バレエ課題があるのよ。と憤慨した。ある話を思い出した。
フランスの小学校にはレスタシオンという課題があります。 それは古典文章の暗唱です。先生について何度も何度も暗唱させられます。 そうそう、フランスではミニ作文のコンクールがありまして、文法のミスがわかった時点ではねられます。 はねられなかったとしても筆者の個性がなければ 賞をもらうことはありません。
ああ、そういうことか。
その2
尼崎の列車事故の報道にはうんざりしている。
のっちの知り合いがこうもらした。
「同じ死んだのに、運転手の家族が大っぴらに悲しめないのはどうしてだろう」
そうだ。運転手のミス(そしてそれを管理する企業のミスも大いにあるが)もあるけど、死者を責めるべき部分をどうして死者の家族まで責める必要があるのだろうか。
昔、フランスで幼児誘拐殺人事件があった。その犯人は逮捕された。 ここで日本なら犯人の家族まで追い詰めて報道するだろう。
しかし、マスコミはそんなことはしなかった。犯人の家族は事件前と変わりなく生活していた。
ふとそんな話を思い出した。
実は囲み部分は「小さい目のフランス日記」(根本長兵衛作 朝日新聞社)から話を拾った。この本はフランスの学校に通った日本人兄妹のカルチャーショックを父の目から語られたものである。
20数年前の話、しかも廃刊ということもあって入手は容易ではないと思われる。
けれど、今の日本の若者には必読だ。とのっちは力強くすすめさせていただく。
ちなみに、アマゾンのこの本のユーズド市場はこんな感じになってます。→GO!
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